ゼラチンシルバーセッション | Gelatin Silver Session - Save The Film -

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終了しました

[都立工芸高校写真部ワークショップ2017]

実施日:2017年7月16日(日)、17日(月)

講師:広川泰士、三好耕三、広川智基、嶋田篤人、上條 遼、中里 楓、仁尾義彦、櫻井由理、鈴木彩子

1日目

午前 〈フイルムカメラによる撮影〉

最初にフイルムカメラの操作方法(シャッタースピード・絞りなど)と、フイルム装填の仕方について教わりました。

今年は特に一年生の参加人数が多く、初めての触れたフイルムカメラに少し戸惑っていたようです。普段、デジタルカメラなどではしっかりとは確認できない、シャッターが開く様子を確認したときなどにも驚いていたようです。

カメラにフイルムを装填し、さっそく外へ撮影に向かいます。例年のように二班に分かれて撮影を行いました。

一班は東京ドーム周辺、もう一班は神田明神周辺へ撮影に行きました。

撮影時は晴れており、非常に暑い中での撮影でした。

午後 〈フイルム現像〉

お昼休憩を挟み、その後午前中に撮影したフイルムを現像します。1日目では一番慎重に行った作業でした。

暗室へ移動し、部活中にも練習を行ったベロ出しと、リール巻きをしてタンクに入れるという工程を確認後、照明を切り暗闇の中でフイルムを取りだしリールに巻き、タンクに入れその後照明をつけて、薬品を入れフイルム現像します。

暗闇の中でリール巻き中にリールを落としてしまったりなど、ハプニングが多々ありました。先生や大学生に確認してもらい、ほとんどの生徒がうまく現像できたようでしたが、一部の生徒が午前の撮影の際にフイルムをカメラにうまく装填されておらず、現像出来なかったというアクシデントもありました。その後すぐ再びカメラで撮影に向かい遅れを取り戻せたようです。

その後フイルムを水洗し、乾燥機にセットしたところで1日目は終了しました。

2日目

午前 〈コンタクトプリント〉

1日目で乾燥させておいたフイルムを取り出す所から再開します。フイルムをカットし、スリーブに入れていきます。

この時フイルムの像部分に埃やキズが付かないようにしなければいけないめ、慎重にフイルムを扱いつつ、カットしてスリーブに入れていきました。フイルムを覗いて綺麗に像が現像されている見て驚いた生徒もいたようです。

そのあとは二班に分かれて暗室に移動し、まずコンタクトプリントを行ないます。ネガを並べて引き伸ばし機で露光させた印画紙に、現像液で像が写るのを初めて見て、喜ぶ生徒もいました。初めての現像作業の生徒が多かったのにも関わらず、上手くいっている生徒が多かったです。

午後 〈本番プリント〉

お昼休憩を挟んで、ついに本番プリントに入ります。

午前中に作ったコンタクトプリントの中から引き伸ばすコマを複数選び、四つ切りの印画紙へプリントしていきます。

始めは試し焼きをして、使用するフィルターや設定する絞り・秒数などを確認しながら毎回先生に見てもらいアドバイスをしてもらい、プリントを改良していきます。

試し焼きを行ったら像が薄くほとんど白紙のような状態になったり、引き伸ばし機の不調などのハプニングがあり大変でしたが、先生や大学生の指導やアドバイスを受けながら作品の完成を目指して、改良を重ね楽しみながらも真剣に取り組んでいるようでした。

そして最後に、仕上がったプリントを机に並べて講評会を行いました。

それぞれ作品の完成にいたるまでの過程を説明し、先生から評価を頂いたのち、記念撮影をしてGSSワークショップは終了しました。

準備は時間がかかりましたが、撮影からプリントまでの2日間はあっという間でした。大変貴重な経験となりました。初めてのGSSワークショップとなった生徒も多かったですが「昔の人は写真をプリントするのもこんなに手間がかかっていたことがわかった」「もう少しやりたかった」などと話しており。暗室作業での大変さ楽しさなどがわかったようでした。

感材協力:富士フイルムイメージングシステムズ株式会社
機材協力:東京工芸大学

概要

日時

2017年07月16日(日)-2017年07月17日(月)

会場

都立工芸高校

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