今日、デジタル写真に対して「銀塩写真」と呼ばれる歴史あるアナログ写真は、世界的なカメラのデジタル化の進展によりその市場規模が急速に縮小しています。それはデジタルでは表現できない銀塩写真の独特の風合いや、手間や技術を要する暗室作業の世界が失われていることでもあります。
ゼラチンシルバーセッション(GSS)は銀塩写真でしか表現できない写真の楽しさ、面白さを広く知ってもらうことにより、次の世代のためにも銀塩写真技術や機材、フィルム、印画紙等を守っていく思いを繋げていくプロジェクトです。
銀塩写真=感光材料が塗られたフィルムを露光させる方式で撮影した写真のこと。
具体的には、フイルム面に塗布された乳剤内のハロゲン化銀(AgX)を使った化学反応で像を定着していることに由来しています。現在では写真といえばデジタル写真が主流になりつつあり、銀塩はライカなどに代表される高級カメラを趣味とするハイアマチュアの層のイメージでした。
しかし一方で、若い層に向けた銀塩写真の魅力を伝える雑誌(「ファットフォト」「カメラ日和」など)が増えたり、書店や雑貨店にはトイカメラのコーナーが設けられたりしています。
このようなことに裏付けられるように、これからの写真界を担うであろう若年層の間に、銀塩カメラについて関心や興味が集まり、見えないところでのフィルムの需要が感得できます。
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