ゼラチンシルバーセッション | Gelatin Silver Session - Save The Film -

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[嶋田篤人展「待つ」]

嶋田篤人は第1回GSSフォトアワードでのグランプリ受賞をはじめ、近年目覚ましい活躍をみせる写真家です。

モノクロームの銀塩写真のみを用いたその作品は、徹底して削ぎ落とされた形式でありながら、豊かな意味を喚起させます。

そして、単に美的な階調表現に留まることのないそのイメージは、写す者と写されるモノが互いを触発しあうような関係性を、観る者に感じさせます。

嶋田が、静けさを湛えた印画によって提示するその試みは、自己と世界への探求と言い換えることも可能でしょう。

この機会にぜひご覧ください。

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その旅路、私は何かに出会うことを待っている。

房総半島で写真を撮る。

私はここで写真を撮ることが好きだ。

半島の終わりある道や、歩いては行けない海、佇むモノたちはまるで年輪を重ね待っているように見える。

私は立ち止まる。

私を立ち止まらせたものは何か。

絶対的な存在感でいて、しかし何者でもない何か。

ファインダーを覗き、それが再び現れるのを待つ。

「待つ」は「祀る」の由来という説がある。

シャッターの裏側、フィルムは露光を待ち、潜像が現像を待つ。

ファインダーで見えているモノの向こう側に何かが見えた時、私はシャッターをきる。

それは写らないものが写るという盲信ではない。

写るという事象そのものを体験し信じること。

繰り返し房総半島を廻る。

繰り返し暗室で写真のサークル( 露光、現像、定着) を廻る。

それは私にとって、祀るように儀式めいたサークルである。

その旅路、私が待っているものは何か。

或いは私を待っているものは何か。

例えば、小さな用水路からすくい上げた網に、思わぬ大物が入ってしまった時のバタバタとした魚の重さ。

初めて遠くまで自転車で来てしまった夕暮れに、私を引きつけてやまない戦慄。

無意識の深淵、遠い故郷のような場所と私を繋ぎとめてくれる何か。

そんなものを私は待ち、写真において自己を世界へ統合したい。

-嶋田篤人

概要

日時

2018年11月22日(木)-2018年12月02日(日)
12:00~20:00 ※水曜日休廊

会場

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東京都新宿区下落合2-6-3 堀内会館1F

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